~order made~ アンティークの花飾り |
putit salonの準備を進める傍らウエディングのオーダー品を製作させて頂きました。
先日、無事にお届けさせて頂きましたのでご紹介をさせて頂きます。
今回、初めての試みだったのですがアンティークの花冠をベースに
古いワックスフラワー、コサージュを使いアレンジメントをさせて頂きました。
1900年代初頭に作られた花冠でしたので少しダメージがあったため
まずは修復、補強作業から入りました。
またアレンジで使ったワックスフラワーやコサージュも全てアンティークでしたので
素材の一つ一つに負荷がかからない様、慎重に時間をかけて製作させて頂きました。
モデルはいつもルトアの製作をお手伝いして下さる美人さんのIさん。
ティアラをかたどったデザインの冠には古いワックスの実がたくさんあしらわれていて
大変珍しい形のものでした。
一部ダメージはありましたが実の一つ一つに細いワイヤーが入っていて
全て上下左右自在に動く手の込んだ仕様で作られていて、とっても感動してしまいました。
100年以上の時を経て巡り会った美しい手しごとの素材に触れるたび、
もう二度と同じ素材に出会うことはないだろうな…と思う瞬間が何度かあります。
一点もの、という言葉は作り手が使うと、どうも作為的な思いが強く思えてしまい
ルトアではあまり使わない表現なのですが、今回の様な素材に出逢うたび
その言葉が最も相応しい表現だと素直に思えます。
オーダーを下さったM様はおでこにのせて花冠の様に使われるとのお話でしたので
リクエストの仕様でお造りさせて頂きましたが掲載画像の様に使って頂いても素敵です。
まるで生の枝をアレンジして飾っているかの様な自然な雰囲気に仕上がりましたので
ガーデンパーティーにもピッタリですね。
両サイドに細いリボンを結びネックレスとして使って頂いてもとても素敵ですので
お色直しやパーティーで、また違ったスタイルを楽しんで頂けると思います。
お箱はいつもルトアの紙パーツを作って下さっているMさんにお願いをして
一から作って頂きました。
なんとMさん、結婚式にふさわし花言葉より3種のお花をセレクトして下さり
その球根、種を草木と一緒にコトコト煮だした紙でお箱を作って下さいました!
アイリス (あなたを大切にします)
カーネーション (熱烈な愛)
ひまわり (あなただけを見つめます)
球根や種を入れる工程は箱にありありと結果が出るような要素では無いとの説明でしたが
少しでも特別なものに…というMさんの想いから作って下さったスペシャルボックスです。
このどこにも存在しない絶妙なお色の箱が手元に届いたとき、
まるで花嫁さんの様に私が興奮してしまいました。
タイトなスケジュールの中、素敵なお箱に仕上げて下さったMさん、ありがとうございます。
いつも影で支えて頂き感謝の思いでいっぱいです。
お箱の中はルトアらしくシックな黒で仕上げて下さいました。
ウエディング用を、あえて白にしないところが個人的は気に入っています。
お届けはputit salonのオープン前だったのですが
お受取直後、Mさまより喜びに満ちたメールを頂き安堵の思いでお店の準備に
進むことができました。
一度も面識のない私を信じて下さりお任せして下さいましたM様、
本当にありがとうございました。
間近に迫ったお式が素敵であります様、心より祈っております。
by yayakoz
| 2011-06-29 18:44
| atelier Re-tourの作品